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不安に伴う身体の症状

image胸がドキドキする。めまいがする。息苦しくなるなどの身体症状があり、病院に行っても特に異常がないと言われることがあります。検査してもなんの異常もありません。しかし、症状が続くため不信に思い、不安になる。このような場合、医師から心療内科や精神科などの心の医療を専門とする医療機関を受診することを勧められます。身体の病気ではなく、心の病気が原因になっている可能性があるからです。

不安や緊張は誰にでもありますが、不安が続く場合や不安による身体の症状がある場合は、心の医療のアプローチが有効です。年齢によっても症状の訴えには特徴があります。私の診療室では、子どもは腹痛、下痢、頭痛などを訴えることが多く、シニアの方はめまい、ふらつき、耳鳴りなどを訴えることが多いです。子どもの場合、不安や緊張があってもうまく言葉で表現することができず、身体の症状として表現されることが多いです。またシニアの方は、高血圧、糖尿病、脳卒中などの慢性疾患や筋力低下など加齢現象も症状に関係していると思います。また子どもに比べると症状がいろいろな臓器に及び多彩なことが多いです。

精神医学的には不安、緊張をある程度数値化して検討することも可能です。よく知られている不安尺度としてハミルトン不安評価尺度HAM-A (Hamilton Anxiety Scale) というものがあります。不安で認められるさまざまな症状を評価するために1959年Hamilton が発表したスケールで,評価項目には不安に伴う精神症状や自律神経症状,不眠,認知障害,抑うつ気分,面接時の行動などが含まれています。このスケールは精神科で使われる薬の効果を調べるために使用されることが多いですが、全体の50%が不安に伴う身体症状についての検討です。不安について検討しようとするなら、不安に伴う身体の症状評価は避けて通れないのです。このように 不安、緊張には多くの身体症状があることがわかります。特に緊張は不安に比べ自覚しにくく、身体症状が出て初めて気づくことが少なくありません。

身体の症状があっても病院で異常なしとされた場合、こころの病気を疑い、心の医療の専門家に相談することをお勧めします。また、背景にあるストレスや不規則な生活を是正し、健康な生活をするように心がけましょう。神経症の治療法としては森田療法が有効です。シンブルに言えば、森田療法は「症状をありのままに受け入れること」「気分本位の生活態度を改めすべきことをする物事本位の生活に転換すること」が柱になります。このような森田療法の基本を理解し実践した患者さんで不安神経症を克服していった方は多数おられます。神経症は性格の問題だから治らないということはありません。希望を持って治療を続けましょう。

2015年09月14日