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うつでおっくうな自分とどう向き合うかべきか?

うつ病では、気分の落ち込みや憂うつになるいううつ症状に加え、「おっくう感」という症状がでます。うつ病でおっくうになると洗顔、着替え、入浴などの日常生活の簡単であたりまえのことができなくなったり、ひどく時間がかかるようになります。なかなか行動を始められない。行動を始めても最後までできない。一見だらだらしているように見えてしまう。「どうしてこんな当たり前のことができないのか?」と悩み、自分を責めてしまいます。時には、家族から「もうちょっとしっかりしたら」とか「病気は自分で治さなきゃダメ」「こんな生活では病気は治らない」などと言われてしまうこともあります。

うつ病になる方は、本来真面目で他者よりも自己努力をする傾向にあります。日本の精神学者、下田光造氏は、うつ病の方は几帳面、きまじめ、責任感や正義感が強く、凝り性で、仕事熱心といった特徴を持った人(執着気質)が多いとしています。執着気質をもつ多くのうつ病患者は何とか自己努力で乗り越えようとします。しかし、まだ精神的なエネルギーが不十分な段階で能動的に行動すると努力が空回りしてしまします。「いくら努力してもできない。」「できない自分にイライラする。」「イライラすると益々うつになる。」という気持ちになり、自分自身を責めるマイナス思考が強まり、うつの悪循環にはまってしまいます。

うつ病の治療原則は無理をしないこと。休養を十分取ることにあります。過度なストレスを避け、症状の回復を待つ受動的な態度が必要です。ですから、おっくう感についても受動的態度で回復を待つことが大切です。但し、「気分の落ち込み」といううつ症状に比べ、おっくう感はいつまでも長引くことが多く、薬だけでは乗り越えるのが難しいことが多いと言えます。このため、ある程度辛くても行動するといった自己努力も必要です。ただ、まだ回復が不十分なうちに自己努力をするとかえって症状が悪化してしまいます。自己努力をするだけの心のエネルギーが回復していなかつたり、体力が不十分で、やろうとしてもできないからです。

うつ病の治療原則は無理をしないこと。休養を十分取ること、ストレスを避け、症状の回復を待つ受動的な態度を大切にすることにあります。しかしながら、症状が軽度になったら、回復した体力に応じて自己努力すると言った能動的な態度も必要になります。大切なのは日常生活を受動的に送ることから能動的に送るように変更するタイミングです。「日常の簡単なことがうまく始められないのは時々くらい」になるなどおっくう感が軽くなってから、自己努力もするようにしましょう。どのタイミングでどのように日常生活を送るべきか?主治医に相談してみて下さい。

2015年11月09日