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思春期の統合失調症

2018年9月3日 月曜日

中高生など思春期で「自分の悪口を言う声が聞こえる」「自分を嘲笑う人がいる」などと繰り返し訴え、すっかり自信をなくし、精神的に不安定になる方がいます。勉強に集中できず、人間不信から不登校に至ることもあります。

しかし、自分の悪口を言う声は実際には存在せず、心の病気の錯覚によるものです。これを幻聴と言います。このような症状がある方は、統合失調症という心の病気である可能性が高いのです。

自分の悪口を言う幻聴は、人から嫌われている、狙われているなどの被害妄想を引き起こしますが、このような体験が心の病気によるものであると認識できる場合は少なく、自分に脅威を与えるような人が実際に存在すると固く信じて深い悩みに至る方が大半です。

このような症状は、脳内の神経伝達物質の働きのバランスが崩れてしまったために起きています。抗精神病薬というお薬で脳内に起きた神経伝達物質のバランスを元に戻すと約2ヶ月程で症状が消失していきます。

反対に放置すると、幻聴や被害妄想が悪化していきます。統合失調症は放置するとどんどん悪くなる病気ですから、早期に治療を開始することが大切です。早期に治療を開始すればする程、治りが良いのです。

たとえば「自分を責めたり命令してくる、正体不明の声が聞こえる」「みんなが自分の悪口を言ったり、嫌がらせをすると感じる」「誰かから監視されたり、盗聴されたり、ねらわれていると感じる」(統合失調症ナビより)などの症状があったら、診察を受けるようにしましょう。どのような症状に注意すべきかは、統合失調症ナビのチェックリストを参考にして下さい。

以前と比べると、早期発見により入院に至るケースは圧倒的に少なくなりました。これには副作用の少ないお薬が多く開発され、無理なく服薬を続けることができるようになったことが大きく寄与しています。

お薬で症状をコントロールできるようになり、当院でも行っている精神科デイケアなどによるリハビリ的なアプローチも可能になりました。うつ病と同様に、統合失調症も再発を繰り返すと将来に大きな禍根を残します。将来のためにも、早期発見、早期治療が大切です。

院長 高橋道宏

2018年09月03日