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発達障害の病名をどう受け止めるか?

2019年1月14日 月曜日

注意欠陥多動性障害などの発達障害が一般に広く知られるようになり、発達障害を疑い、診断を求めて来院される患者さんがとても多くなりました。

発達障害と診断されることで、これまで悩んでいた行動上の問題、例えば「集中できない。すぐにケアレスミスをする。計画的に物事を進めることができない」などが発達障害によるものであることを理解し、安心された方が多くおられます。

診断は治療に結びつきます。例えば、発達障害の中でも、注意欠陥多動性障害(ADHD)はすでに効果的な治療薬が使われ、多くの方がその恩恵にあずかっています。

お薬で全ての問題が解決されるわけではありませんが、お薬で症状は少なくとも半分以上なくなります。すると、職場や学校などでかなり過ごしやすくなります。それに加えて、発達障害をもたれたご自身が自分の行動上の問題点をしっかりと理解し、その解決のために努力するようになります。

一方、発達障害の診断名から自分自身にレッテルを貼ってしまうこともあります。診断名が一人歩きしてしまうのです。

「私は発達障害だから、行動上の問題点は変わるはずがない。障害があるのだから限界があり、解決できなくても仕方がない。」などと考え、問題を解決するための努力を怠るのです。これでは診断を受ける意味がありません。

診断を受けるのは、あくまで治療に結びつけるためです。治療に結びつかないなら、診断を受ける意味がありません。

どんな人にも限界はあります。発達障害があるなら障害が全くない人と比べ多くの困難があるかもしれません。

しかし、発達障害の方が自分を変える事ができる可能性は、発達障害の方がご自身で考えているよりも、ずっと高いのです。

お薬などの治療により症状が軽くなったら、主治医から適切なアドバイスを受け、自分の行動上の問題点を克服することができるよう努力していきましょう。

正しい方法で努力すれば、発達障害があっても多くの問題点を乗り越えることができるのです。

院長 高橋道宏

2019年01月14日