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慢性化したうつ病への対処法

2019年10月7日 月曜日

うつ病は回復していきますが、慢性化することも少なくない病気です。3ヶ月程度で良くなる方がいる一方、1年以上治療を続けても全く治療効果がない場合もあります。

アメリカ精神医学会の診断基準では、2年以上症状が続いているものを慢性うつ病と定義しています。うつ病は慢性化すると生活にもたらすマイナス面が非常に大きくなります。

うつ病が慢性化する原因は様々です。まず考えられるのは、薬が合っていない場合です。どんな薬でも全ての人に効果があるわけではありません。薬は服薬した人の約3分の2で効果があれば、国によって薬として承認され、医療現場で使われるようになります。裏を返せば、3分の1の人にはあまり効果がなくても、不思議ではないのです。

ある薬に効果がなくても、他の薬に切り替えると効果がある方は多くおられます。薬は自分にマッチしたものを使用することが大切です。薬が効かない場合は、漫然と同じ薬を使い続けるよりも、その方に合った薬を見つけた方が良いと思います。

また、ストレスが長期間続き、治療の妨げになっている場合も多くあります。このような場合は、職場、学校、家庭などの環境調整で症状が改善していきます。ストレスをかけたままでは、どんなに良い薬を飲んでも、うつ病はなかなか良くならないのです。

うつ病が慢性化する原因として、うつ病になる方の性格が関係している場合があります。たとえば、症状が少し良くなると、一日も早く仕事に復帰しようと焦る方です。

うつになる方は元来きまじめで仕事熱心な人が多いのですが、そのような性格傾向の方はうつ病が治るのを焦りやすいと思います。焦ると症状は悪化します。良くなっては焦るということを繰り返すと、症状はいつまで経っても治りません。このような場合は、焦らずじっくり回復を待つ姿勢が重要です。

このようにうつ病の慢性化には、薬が合わない、ストレスが長期間続く、焦ることで回復が遅れるなど、いくつかの原因が考えられます。回復を遅らせる原因をはっきりさせ、適切に対処すれば、うつ病は必ず回復していきます。

うつ病が慢性化しているからといって、もう良くならないというわけではありません。うつ病が慢性化している場合は、その原因について主治医と良く相談し、回復への第一歩を踏み出しましょう。

院長 高橋道宏

2019年10月07日