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心の病気と睡眠力

2019年10月14日(月)

うつ病や不安障害などの心の病気になると、眠れなくなることが少なくありません。心の病気が再発する時にも、眠れないことから始まることが多く、不眠は再発の兆候でもあります。

心の病気の重症度と睡眠とは深い関係があります。心の病気になると睡眠力(自然に眠れる力)が低下するのです。

寝つきが悪く眠れるまで1時間以上かかる、途中で目覚めてしまいその後寝つけなくなる、いつもより睡眠時間が2時間以上短いなどの場合は、低下した睡眠力を補うために、睡眠薬が必要になるかも知れません。

「薬を飲まないと眠れない」ことに抵抗感が強く、できるだけ早く睡眠薬をやめたいと考える方が多くおられます。

確かに薬なしで眠れるに越したことはありません。しかし、急に薬をやめたり無理な減量をすると、かえって心の病気が悪化します。

眠れないと心身の疲れが取れず、心の病気の回復に悪影響を及ぼします。薬を減らすのは睡眠力を十分に身につけてからにしましょう。

睡眠力をつけるためには、まず心の病気を安定させることです。不眠は心の病気の重症度と関係します。心の病気が安定すれば、睡眠力は回復し、薬なしでも眠れるようになります。

睡眠薬を一度飲んだらやめられなくなると心配する方もおられますが、心の病気が回復すれば睡眠薬をやめることは決して難しくありません。

不眠になり寝酒に頼る方もおられます。確かにアルコールを飲むと、寝つきは良くなるのですが、自律神経のはたらきが悪くなり、眠りが浅くなります。

アルコールは、睡眠力を減少させる方向に作用します。また、アルコールの依存性は睡眠薬とは比較にならない位に強いです。アルコールを睡眠薬代わりにしないようにしましょう。

良好な睡眠は、心の病気の回復に欠くことのできないものです。睡眠力がつくまでは、睡眠薬の力を借り、睡眠力が回復したら睡眠薬はやめる。心の病気の回復の程度に応じてメリハリをつけながら、睡眠薬とうまく付き合っていきましょう。

院長 高橋道宏

2019年10月14日