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成人ADHDの治療は積極的に受けましょう

2019年11月25日(月)

注意欠如多動性障害(ADHD)は大人になって急に起きる障害ではありません。不注意、多動性・衝動性などの症状は子どもの頃から存在しています。

ADHDの症状は発達するとともに軽くなり、18歳頃までに約3分の2の方は治療が不要となります。特に多動性・衝動性は成長とともに改善しやすいと言えます。

ところが、大人になってからも症状が続く方が約3分の1おられます。大人になってからも症状が続くものが、成人ADHDで、その多くは不注意症状です。

ADHDは大人でも子どもでも不注意、多動性・衝動性などの症状がみられるという点で変わりはありません。ADHDの症状は成長とともに軽くなりますから、子どものADHDと比べ成人ADHDでは症状が軽いことが特徴です。

また、うつ病や不安障害など他のこころの病気を合併することが多いという特徴もあります。ADHDの症状のため、職場や社会生活で自信を失い、うつ病や不安障害になってしまうのです。

成人ADHDでは薬物療法と生活指導(症状を理解し、日常生活をどのように送るか指導する)が中心となります。

日本では「コンサータ」「ストラテラ」「インチュニブ」の3種類の治療薬が認可されています。この3つの治療薬は効果も安全性も大差なく、安心して使用できるとても良いお薬です。

ただし、薬の効き方には個人差があり、患者さんの状態や生活に合わせ薬が選択されています。

成人ADHDでは、上司の指示を忘れてしまいやすい、複数の仕事を同時並行でこなすことが難しい等、仕事で自信を失います。

さまざまなミスが原因で子どもの頃から叱られることも多く、負の体験の連続で、すでに自信を失っている方が少なくありません。

成人ADHDは、これまでに未治療の方も多く、特にこのような方は治療により改善する余地が大きいと言えます。

これまで未治療の方も積極的に治療を受け、自分自身に対する自信を回復していただきたいと思います。

2019年11月25日