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認知症への対応

image7月28日 月曜日

今日はとても暑いですね。日中は30度を超えています。

さて、今日は認知症についてです。芦屋は阪神間で最も高齢化が進んでおり、私のクリニックには認知症の患者さんが多く来院されています。

かつてはボケ、痴呆などと呼ばれていましたが、「認知症」という言葉はすっかり社会に定着してきました。

診断学的には、認知症では記憶力が落ちるだけではなく認知機能が低下することが条件ですので、認知症は妥当な呼び方だと思います。

認知機能とは?簡単に言えば、自分の周りの物を認識、把握する能力のことです。自動車の運転で言えば、「信号が赤だとわかる。」ことが認知機能です。運転していて赤信号が認識できなければ、大事故の可能性があります。当たり前の認知機能が正しく機能しないと行動が理解しがたいものになってしまいます。

シニアの方が認知症になると、認知機能が正しく機能しないために、当たり前の行動がチグハグなものになります。

診察室で一番多くみかけるのは、今日が何月何日かがわからなくなることです。 これは見当識障害(けんとうしきしょうがい)と呼ばれ、認知症でみられる特徴的な症状です。最近の経験では、「本当は明日が診察日なのに、今日診察に来た患者さん」がおられました。この患者さんは、ご家族と待ち合わせてからクリニックに来る予定でしたが、ご家族がいつまで待っても来ないので、大変立腹しておられました。しかも、この行動は何回も繰り返されました。

また、「部屋の温度が正しく認識できない患者さん」も多くおられます。夏なのにエアコンを入れない。スイッチを入れてもすぐに切ってしまう。その結果、部屋の温度がひどく上がってしまう。それでも厚着。シニアの方は、熱中症になりやすいので注意が必要です。私の友人は、遠方に住むお父さんのもとを訪れたところ、真夏なのにエアコンを暖房になっていました。この友人が行くのがもう少し遅れていたら、大変なことになっていたかもしれません。

認知症への対応は、認知機能のどの部分がどのように機能していないのかを正しく理解することから始まります。起きている問題の本質が正しく把握できると、認知症に伴うチグハグな行動が理解できるようになります。理解できれば、認知症の方に優しく接するようになります。介護は毎日忍耐の連続です。優しくしようと思っても、人間の精神的エネルギーは無限ではありません。認知症を正しく理解することで、介護疲れによる心のバッテリー切れを予防できます。正しい知識は心の負担を減らします。

認知症に伴う問題がよく理解出来ない時は、主治医に相談することをお勧めします。

2014年07月28日