ADHDの「計画性がない」「優先順位がつけられない」症状について

注意欠如多動性障害(ADHD)では、不注意や多動性・衝動性といった症状が認められます。最近では、ADHDの症状は一般に知られるようになり、成人の方では自らADHDを疑い受診する方が多くなっています。

ADHDでは、こうした不注意や多動性・衝動性に加え、計画性がない、優先順位がつけられない、整理して物事を考えることができないといった症状が認められます。これは実行機能障害と言われる症状で。脳の前頭前皮質(PFC)と呼ばれる場所の機能が障害されることによって起こります。

実行機能はワーキングメモリと関係があります。ワーキングメモリは,物事を行う際に必要になる一時的な短期記憶ですが、ワーキングメモリに問題を抱えると、人から言われたことを覚えていることが困難になり、学習や仕事、他人とのコミュニケーションに支障をきたします。

ADHDは単に不注意、多動性・衝動性が認められるだけでなく、計画性がない、優先順位がつけられない、整理して物事を考えることができないという症状が認められます。近年の研究から、ワーキングメモリはトレーニングによりある程度改善することが報告されています。備忘録、To Do Listなどを活用し、意識的にワーキングメモリの機能を高める努力が役立ちます。

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