不安神経症は治らないのか?

2017年11月6日 月曜日

何かと細かいことが気になり不安になる。心配性は幼少期から認められます。幼少期からですので、病気というよりも性格です。心配性がある人に何らかのストレスが加わると、不安にとらわれ、不安が頭から離れなくなります。動悸、発汗などの自律神経症状もみられるようになります。不安神経症です。心配性は性格なので、不安神経症は治らないのでは?と悩む患者さんが多くいます。不安神経症は治らないのでしょうか?

心配は要りません。不安神経症は治すことができます。そのためには、心配事について出来るだけ考えないようにしましょう。心配事について考えれば考える程、不安にとらわれていくからです。心配事について考えないようにするためには、今自分が為すべきに注力すると良いのです。仕事、家事、勉強など自分の為すべきことに注力すると、気持ちが現実的になり、徐々に不安にとらわれなくなります。

また、不安だからと言って、あまり狭い世界に閉じこもらないようにすることも大切です。不安になる人は、そもそも閉鎖空間が苦手です。閉鎖空間にいると、何となく心が圧迫され、心配事について繰り返し考えます。すると次第に不安にとらわれていきます。このようなことを避けるためには、あまり狭い世界に閉じこもらず、なるべく多くのことを経験し、心の視野を広くすることが必要です。

今自分が為すべきに注力する、狭い世界に閉じこもらないようにする。この2つの行動を実践することで、不安は徐々に薄れていきます。この2つの行動に共通しているのは、心の視野を広げる点にあります。不安な時は、心配事ばかり考え、他のことが視野に入りません。。現実離れした不安にとらわれ、心の視野が狭くなりがちです。この2つの行動を実践し、心の視野を広げ、不安を乗り越えましょう。

院長 高橋道宏

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