中高生のうつ病に対する保護者の関わり方

2018年6月18日 月曜日

中学生になるとうつ病になる子どもの数が増え、高校生だと大人と大差がない位うつ病が多くなります。中高生のうつ病では、気分の落ち込みや意欲の低下などの症状以外に、怒りっぽい、過眠、過食などの症状がみられます。大人と同様、早期発見、早期治療が大切です。

過去のブログ(2018年05月21日)でも触れたように、成長してきたといっても中高生はまだ保護者への依存度が高く、保護者の役割が非常に大きな時期です。このため、病気を疑ったら早めに受診するよう配慮するなど、保護者の対応が治療に大きな影響を与えます。

うつ病は目に見えない心の病気です。傷口があるわけでなく、発熱もありません。うつなのか?ダラダラ怠けているのか?わかりにくい時があります。保護者がうつ病を正しく理解しないと、うつ病なのに怠けていると誤解し、感情的に叱責することになってしまいます。

感情的になり叱責することが子供に与える悪影響は計り知れません。うつ病は心身が疲弊している状態です。学校に行きたくても行けないのです。体調に合わせて無理をさせない、できる範囲のことをやれば良いという理解で冷静に接していただければと思います。

院長 高橋道宏

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