2019年12月9日 (月)
こころの病気になると、何かと行動がおっくうになり、家族、友人など自分の周りの人と同じペースで行動できなくなります。
健康な時にはできていたことができなくなり、自分の代わりに周りの人にやってもらう、自分ができないことを周りの人に我慢してもらうようになります。
その結果、人に迷惑をかけてしまっているという自責の念が強くなります。特に責任感が強い人程このような気持ちになります。
特にうつ病では、自責の念がとても強くなります。うつ病になる方は、元々責任感が強いからです。うつ病になると、この自責の念が更に強くなります。
強くなり過ぎた自責の念は症状の一部ですから、うつ病が軽くなると、自責の念も薄らいでいきます。
自責の念が強くなると、「迷惑をかけている」が口癖になります。
しかし、そのような気持ちは自分を惨めな気持ちにさせるだけです。
自分を責めると、次第に自信を失います。自信を失うと、病気が治ることも、社会復帰できることも信じられなくなります。
このマイナスの感情は、自分のこころを深く傷つけ、うつ病からの回復を遅らせます。
普段通りに行動できないのは、病気で仕方なくそうなっているのです。過度に自分を責めないようにしましょう。
周囲の人には、「迷惑をかけている」ではなく、「ありがとう」という感謝の気持ちを持つようにしましょう。
感謝の念は、周囲の人との人間関係を良好にします。感謝することで自分を責める気持ちから解放され、うつ病を乗り越えることができるのです。