2020年7月27日(月)
うつ病では心の症状ともに体の症状も多く現れます。気持ちの落ち込みだけでなく、全身の怠さ、疲れやすさ、頭痛など体の症状もあるのです。
病気になったばかりの時は、心も体も様々な症状が現れ、仕事、家事、勉強などがままならない状態になりますが、休養とお薬による治療により症状は改善していきます。
しかし、心と体の回復のスピードは同じではありません。心の症状がより早く回復していき、体の症状の回復は遅れてやってきます。特に、体のだるさや疲れやすさといった症状は、ゆっくりとしたスピードで治っていきます。
このような時に心身のアンバランス(不一致)が起こります。心がはやるのに体が思うように動かないのです。
このような時は、焦らず、体の回復の度合いに応じた行動を心がけるようにしましょう。
回復の度合いに応じて体動かしていくと体の症状は順調に回復していきます。するとさらに行動を拡大する余地が生まれるのです。
うつ病の回復期には、このようなことに注意しながら日常生活を送りましょう。行動の拡大を焦らず、体の症状の回復に応じた行動をしていく。回復が進んだら行動拡大していくことで、必ずうつ病は回復に向かいます。
高橋心療クリニック
院長 高橋道宏