不安で見られる喉の異物感について

2020年10月19日(月)

不安障害では、喉に異物感(咽頭異物感)が見られることがあります。

不安障害では、動悸、息切れ、過呼吸などの身体症状が知られていますが、咽頭異物感は一般にあまり知られていません。

一見不安と何の関係もない症状に見えますが、喉の検査を受けても異常が見つからなければ、不安による可能性を疑います。

不安障害で見られる身体症状の多くは、自律神経の乱れに原因があります。不安になると自律神経は乱れ、緊張に傾きます。

緊張が続くと、喉の動きが制限されるようになり、喉が固まったような状態になります。この結果、喉に異物があるように感じるのです。

不安による咽頭異物感の特徴は、不安が治まると症状が自然になくなっていくことです。

ですから、咽頭異物感という症状そのものを治すのではなく、不安による緊張がなくなれば症状は自ずと治ります。

症状を過度に不安に思わず、不安障害の治療を進めていきましょう。

芦屋 心療内科 高橋心療クリニック
院長 高橋道宏

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