2021年1月18日(月)
神経症はどのような病気なのでしょうか?神経症には不安神経症、強迫神経症などがありますが、最近では全般性不安障害、パニック障害、強迫性障害など呼ばれるようになりました。
神経症の根本は不安です。不安の原因になる事へのとらわれがあります。とらわれがあるため、いつも気になってることを考えてしまい、気になることについて考えるとさらに不安になる悪循環に陥ります。
神経症治すためにはどうしたら良いのでしょうか?抗不安薬などの薬を飲むことでしょうか?抗不安薬などの薬を服用することで、確かに不安は少なくなりますが、薬の効果がなくなるとまた不安になるので、根本的に治るとは言い難いです。
神経症を治すためには薬を飲むだけではなく、自分自身にとって必要な行動を、不安にもかかわらず実行して行くことが大切です。森田療法ではこれを恐怖突入と言っています。
不安にもかかわらず行動した時に、不思議にとらわれれから解放されていく自分に気がつくことでしょう。
神経症は考え過ぎの病気です。神経症を治すためには、考えるのではなく、まず行動するのです。
考えれば考えるほど、とらわれが強くなり不安が強まりますが、行動することでとらわれから解放されるのです。
芦屋 心療内科 高橋心療クリニック
院長 高橋道宏