ストレスとどのように向き合うべきか?

2021年9月20日(月)

ストレスがうつ病の原因になることは、一般に広く知られています。

うつ病を予防するためにはストレスを避けた方が良いのは自明なことですが、現代社会はストレスに満ちており、私たちの生活は簡単にストレスを避けることができません。

では、ストレスとどのように向き合ったら良いのでしょうか?

うつ病で休職する方の多くは職場のストレスが原因となっています。

これには仕事そのものがストレスになっている場合、職場の人間関係が原因になっている場合などがあります。

仕事が多過ぎる。仕事が合わない。上司のパワハラなどが原因となっています。

仕事の量は、労働時間を減らすなどで対応できますが、人間関係の解決にはより時間がかかります。

職場環境が私たちの思い通りであれば問題はないのですが、現実には理想通りにならないことが多々あります。

私たちの側でできることはないのでしょうか?

大変な仕事を任せられて、思い通りに進まないとストレスに感じます。仕事のミスを上司に叱責されれば落ち込みます。

では、大変な仕事を任されているのはそれだけ信頼されているからだと考えてみてはどうでしょうか?

上司に叱責されるのは、嫌われているからではない。期待されているからだと考えてみてはどうでしょうか?

このように考えるとストレス度は減少し、仕事に前向きになっていきます。

現実に起きていることは変わらなくても、それをどのように受け止めるかで体感するストレス度は変わります。

些細なことを非常に大きなストレスと捉えるのは心配性あるいは苦労性です。心配性、苦労性はストレスを増やします。

自分のストレスに対する認識、考え方のクセを修正しましょう。

物事の捉え方を変えることで、ストレス度は減り、職場適応は改善に向います。

前向きになるような心持ちで生活することが大切なのです。

高橋心療クリニック
院長 高橋道宏

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