不安神経症と自律神経の乱れ

2021年11月22日(月)

不安神経症は、病気でないものを病気だと勘違いし、不安にとらわれる病気です。過度な不安とともに、動悸、過呼吸、めまい、耳鳴りなどのさまざまな身体症状を伴います。しかし、これらの症状は内科などの診察では全く異常がありません。

これらの症状は、不安神経症の結果緊張が高まり自律神経が乱れるために起きています。自律神経は全身の器官をコントロールしているため、自律神経が乱れると全身の様々な部分が異常だと感じます。しかし、ただ異常だと感じているだけで、身体的な病気ではありません。

不安神経症になる方は、元来性格的に不安になりやすく、不安の原因が身体の健康に関することが多いという特徴があります。別のいい方をすると、不安神経症の方は健康欲求が強いということができます。この健康欲求が満たされないかも知れないと思うと不安になるのです。

不安神経症を乗り越えるためには、ざまざまな症状は自律神経の乱れにより起きていることを理解しましょう。病気でないものを病気だと勘違いし、不安になっていることに気がついて下さい。

自律神経の乱れは、不規則な生活、ストレスが原因となっているため、規則正しい日常生活、健康な生活を送ることが大切です。間違っても、さまざまな身体症状を緩和するためにドクターショッピングをして多くの薬を飲んではいけません。このような方法はただ薬依存を増やすだけで、問題の解決には結びつかないからです。

院長 高橋道宏

アーカイブ

PAGE TOP