睡眠薬依存にならないためには?

2021年12月27日(月)

うつ病、適応障害、不安障害など心の病気では、不眠を伴い、睡眠薬を服用することが少なくありません。睡眠薬で眠れるようになったものの、いつ服薬をやめられるのか不安になる方もおられます。

最近では、より依存性の少ない睡眠薬が使われるようになりましたが、それでも睡眠薬依存は後を絶ちません。睡眠薬をやめるためにはどうしたら良いのでしょうか?

確かに睡眠薬には依存性がありますが、アルコール、タバコ程の依存性はありません。睡眠薬依存の本質は、睡眠薬そのものというよりも、むしろ服薬する習慣が一度出来上がると、やめにくい、やめようとすると不安になる精神性の依存なのです。

このような精神性の依存にはどのように対処したら良いのでしょうか?睡眠薬を服薬中でも、日により睡眠薬を飲まなくても眠れる日があるかもしれません。

体がひどく疲れていると、睡眠薬を飲まなくても自然に眠くなってきます。このような日は、睡眠薬を飲まないようにするのが一つの対処法です。

眠れないと不安だから、とりあえず睡眠薬を飲んでおこう。このように考え服薬すると、必要もない薬をいつまでも飲むことになり、終わりがありません。このような習慣が根付けば根付くほど、習慣性の服薬はやめにくくなっていきます。

睡眠薬は眠れる日は飲まないようにしましょう。惰性で飲んでいるといつまでたってもやめられません。

また、睡眠薬は長く使うと身体が睡眠薬に慣れてしまい、効きにくくなることがあります。時々休薬することで薬の効き目が保たれ、より強い睡眠薬の服用するを避けることができます。

院長 高橋道宏

アーカイブ

PAGE TOP