2022年5月23日(月)
うつ病は休養、お薬の治療によって徐々に良くなっていきます。順調にいけば2-3ヶ月で症状は病前の状態に戻ります。
しかし、症状は一直線に良くなるわけではありません。回復の過程では、症状は良くなったり、悪くなったりします。
このようにうつ病が治っていくときには、症状に波があり、変動します。治ったかのように見えても、また症状が出てくるのです。
このため、日々の症状の変化に注目し過ぎると、ちょっと悪くなっただけでまだ治ってないと勘違いし、落ち込んでしまうのです。
症状は波打ちながら、少しずつ治っていきます。調子の悪い日は徐々に少なくなり、良い日が増えてくるのです。
そして、最終的には、調子の悪い日は完全になくなり、毎日が調子の良い日となります。
ですから、日々の症状の変化に注目し、一喜一憂するのはやめましょう。
症状が回復してきているかどうかは、少なくとも1ヶ月単位のスパンで症状を観察し、治療効果を検討することをお勧めします。
高橋心療クリニック
院長 高橋道宏