2022年7月4日(月)
うつ病になると体がだるい、疲れやすいなどの症状が現れます。
朝から体がだるくて、昼まで起きられない。ちょっと外に出ただけですぐに疲れてしまう。
健康なときのように体を動かしたいと思っても、思い通りになりません。
このような時、自分自身とどう向き合ったら良いのでしょうか?
うつ病の症状は、順調に治療が進めば、2-3ヶ月で回復していきます。
ただし、うつ病の症状が治るのには順番があります。
まず、うつ気分、不安感などのこころの症状が治っていきます。
そして、後から体のだるさ、疲れやすさなどの体の症状が治っていきます。
うつ病では、こころの症状先に治り、体の症状は後から治るのです。
ですから、こころの症状が回復し始めても、体は思い通りに動きません。
このときに、どうして自分の体は思い通りに動かないのか、などと否定的な考えをもつ必要はありません。
なぜなら、うつ病の症状はこのような順番で治っていくからです。
体が思う通りに動かなくても、体のだるさは症状だと割り切ってしまいましょう。
規則正しい生活を送り服薬を継続していれば、体の症状はこころの症状の回復を追いかけるように、少し遅れて良くなっていくからです。
高橋心療クリニック
院長 高橋道宏