2022年7月25日(月)
適応障害で休職する方が増えています。適応障害は、ストレスによって発症します。症状はうつ病に近いのですが、うつ病程重くありません。
ストレスが除かれると、回復は早く、後遺症が残ることもありません。適応障害は、軽いうつ病のように見え、うつ病の入口のような状態です。
適応障害はストレスによって引き起こされるため、治療上はまずストレスから離れることから始まります。
休職されている方で最も多いストレス源は、職場の人間関係によるものです。
人は相手を思い通りにすることはできませんから、仕事そのもののによるものよりも、ストレス源の解決は複雑です。
職場環境はすぐに変わることが望めないため、ストレスから離れ、仕事を休む必要があるのです。
仕事を休んで、ストレスから離れると、徐々に本来の自己を取り戻していきます。
回復してきたら、復職後の状況イメージし、再発を防ぐための方策を主治医とともに考えます。
適応障害はうつ病の入口のような状態です。ストレスが続き、症状が悪化すると、うつ病に発展することがあります。
うつ病に発展するのを予防するためにも、早めに治療を始める必要があるのです。
高橋心療クリニック
院長 高橋道宏