うつ病と罪悪感

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うつ病になると、仕事、家事、勉強などいつもやっていたことができなくなり、罪悪感から自分を責めてしまいます。

自分を責めると、当然のことながら、うつは更に悪化していきます。

うつ病で調子が悪いときに罪悪感を持つ必要はありません。

調子が悪いのはうつ病によるものです。決して怠けているわけではありません。このことをはっきりと理解する必要があります。

うつ病による調子の悪さは、「頑張ればなんとかなる」といった精神論だけでは対処できません。

頑張れば何とかなりそうに見えますが、頑張ろうとする程調子が悪くなっていくのです。

うつ病で調子が悪い時は無理をしてはいけません。いつもの40%のエネルギーしかないなら、いつもの40%しか動くことができません。

40%しか動けないのに80%動こうとすればギャップが生じ、苦しくなります。

このようなことを繰り返し、自分を追い込む結果、罪悪感が生じるのです。

罪悪感を持ち自分を責めるとうつ病の回復が遅れます。

日常の活動は、現在のエネルギーレベルに応じた動きにとどめましょう。

罪悪感を持つのではなく、現状の可動性を受け入れながら、うつ病を治していきましょう。

高橋心療クリニック

院長 高橋道宏

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