2023年9月11日(月)
うつ病は、心と体に深刻な影響を及ぼす精神疾患で、症状は気分の沈み込み、無気力感、興味の喪失などで日常生活に障害をもたらします。
特に、ストレスによって脳が疲労し、「思考抑制」状態が起こり、ネガティブな考え方が支配的になります。
うつ病のマイナス思考は治療にも影響を及ぼします。患者は病気が治らないと決めつけ、治療への抵抗感が高まります。家族や医師のアドバイスにも耳を貸さず、薬の服用もためらいます。
これは残念なことであり、実際にはうつ病は治療により約2/3の方が早期に回復します。うつ病からの回復が遅れる方の特徴としてマイナス思考が強いことが挙げられます。
うつ病からの回復には、抗うつ薬の服用と休養が必要ですが、マイナス思考からの脱却が治療の成否を左右します。そのためには、ポジティブ思考を育むことが大切です。
たとえば、自己評価を高めるために、自身の長所と短所をリストアップしてみましょう。この簡単な方法で、多くの患者さんは新たな自己発見をし、マイナス思考からの脱却に役立ちました。
うつ病からの回復は時間がかかることもありますが、マイナス思考を克服すると早期に回復していきます。主治医のサポートを受けながら、ポジティブな思考パターンを築きましょう。
特に自己に対してポジティブになると、回復への自信が生まれます。マイナス思考から脱却し、ポジティブな思考を育み、うつ病からの早期回復への道を歩みましょう。
高橋心療クリニック
院長 高橋道宏