うつ病回復の道: 調子の変動を理解する

2023年10月2日(月)

最近、ずっと調子が良かったのに、何だかスッキリしない日が増えた。せっかくの休みなのに、どこにも行く気がしない。外に遊びに行くより、家で寝ていたい。以前ほど仕事に身が入らない日が増えた。

調子が良かったのに、こんな風に調子が悪くなることはありませんか?

うつ病の治療中に、調子が悪くなることは珍しくありません。症状が一直線に良くなることはまれで、実際には調子が上下することがよくあります。

まるで「三寒四温」のように、体調が変化しながら、回復の兆しが見えてきます。

このような症状の変動は、うつ病の回復期に特によく見られます。回復が始まると、良い日と悪い日が交互に訪れます。

調子の良い日には「病気が治ってきた」と感じますが、悪い日には「いつまで続くのか」と不安に感じることもあるでしょう。

大切なのは、この変動に一喜一憂せず、じっくりと自身の回復を待つことです。

「三寒四温」の季節が終わると、暖かい春が待っているように、症状の変動はあともう少しで収束し、うつ病から解放され、心穏やかに生活する日々が待っています。

ですから、調子が良くなったり悪くなったりしたら、「もう少しで治る日が来る」と希望を持ち、回復を待ちましょう。

高橋心療クリニック
院長 高橋道宏

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