不安軽減がもたらす治りにくいうつ病の改善

2024年1月1日(月)

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うつ病患者は不安障害や摂食障害といった他の精神的な疾患を併発することがよくあります。これらの併存疾患は相互に影響し、治療を複雑にします。

難治性うつ病にはしばしば併存疾患が関与しており、特に不安障害がよく見られます。

不安との戦いは多くのエネルギーを消耗します。不安時には交感神経が活発化し、心拍数や呼吸が増加します。

これは身体がストレスに対応しようとしているためです。不安はエネルギーを必要とします。

また、不安は脳の活動を増加させます。不安が続くとエネルギーレベルが低下し、慢性的な不安は疲労とエネルギー不足をもたらし、うつ病の回復を妨げます。

うつ病治療の基本は脳内のセロトニン低下に伴うエネルギーレベルの回復ですが、それには十分な休養が欠かせません。

しかし、不安は休養を妨げます。不安のサイクルを断ち切ることが、エネルギーレベルの改善につながります。

休養を妨げる不安障害を乗り越えるためには、どうしたら良いでしょうか?

病的な不安は多くの場合、自分の思い込みに過ぎないことを理解する必要があります。

本来不安になる必要のないことを不安に感じているのです。まさに不安はオバケのようなものです。実態のないものに怯えているのです。

うつ病の治療では、不安に振り回されずに休養することが大切です。もし仕事のストレスがうつ病の原因であれば、そのことを考えずに離れることも有益です。不安の原因であるストレスから遠ざかるのも一つの方法なのです。

このようにして、不安を軽減することで、治りにくいうつ病は改善に向かいます。

高橋心療クリニック
院長 高橋道宏

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