そう状態のサインに気づく:双極性障害の早期発見と治療

2024年2月5日(月)

双極性障害は、気分が高揚するそう状態と意欲が低下するうつ状態が繰り返す心の病気であり、早期に発見し治療することが重要です。

そう状態では気分が高揚し、万能感が強まり、エネルギーに満ち溢れて眠らなくても平気です。上機嫌でおしゃべりになり、考えが次々に湧いてきてじっとしていられなくなります。

しかし、そう状態はうつ状態と異なり、苦痛がなく、自分で自覚することはほとんどありません。本人の行動変化に悩み、疲労困憊するのは、むしろ周囲の人です。

気分が良すぎることで、自らの異変に気づかないまま、過剰なエネルギーを使い果たし、結果的にうつ状態に移行してしまいます。

そう状態を自覚することは難しいため、周囲の人が変化に気づき、本人に気づかせることが不可欠です。

金銭浪費や睡眠の乱れに注意することは、本人が気づきにくいサインへの対策として重要です。また、他人に対する高圧的な態度やトラブルを引き起こす変化にも留意するべきです。

早期にそう状態に気づき、適切な治療を始めることで、後に訪れる可能性が高いうつ状態を予防し、こころの健康を早期に回復できます。

双極性障害の患者さんとその周囲の方々が病気を理解し、協力することで、症状の悪化を予防し、効果的な治療を進めることができるのです。

高橋心療クリニック
院長 高橋道宏

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