閉所恐怖症の克服に向けたアプローチ

2024年4月8日(月)

閉所恐怖症の方は、狭い場所や密閉された空間が苦手で、「閉じ込められている」と感じてしまう場所で過剰に不安を感じてしまい、生活に支障をきたしています。

エレベータや電車内、狭い飲食店の奥の席など、「すぐに逃げ出せない」と感じる場所で、不安が生じてしまいます。

閉所恐怖症の方は、閉所を避けて生活しています。

電車は、遠くても、出来るだけ各駅停車の電車に乗る。

歯科治療が必要でも、診察台に固定されのが不安で行くことができず、治療が遅れてしまいます。

美容院に行きたくても、椅子に長時間拘束されるのでのが苦手で、なかなか行けません。

閉所を避けることによる日常生活のマイナス面はこの他にも多々あります。

閉所恐怖症の治療は、閉所に対しての考え方を治すことから始まります。逃げられないと感じるのは、過剰に不安になっているためだということを理解する必要があります。

閉所恐怖症は不安により作り出された現実離れした、幻想のような考えです。

その上で、実際に必要があれば、電車に乗る、歯科治療に行く、美容院に行くなど、必要な行動をするのです。いつまでも閉所から逃げていては、問題は解決しません。

実際に必要な場合は閉所を避けないようになると、閉所は心配ないことが体験できます。このような成功体験を繰り返すことで、閉所恐怖症は徐々に克服されていきます。

閉所恐怖症の方は、元々神経質性格で不安が強い方が多いですが、「閉所恐怖症は性格だから治らない」と治療をあきらめる必要はありません。

閉所恐怖症の治療は時間がかかりますが、信頼できる医師の指導を受け、治療を続ければ必ず克服できます。閉所恐怖症は単に性格の問題ではなく、克服することが可能な精神疾患なのです。

高橋心療クリニック
院長 高橋道宏

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