双極性障害の気分の波に打ち勝つ

2024年6月10日(月)

双極性障害とは?
双極性障害は、うつ状態とエネルギッシュな躁状態が交互に現れる心の病気です。

この気分の波は日常生活に大きな影響を与えますが、適切な対策を講じることで気分の波に打ち勝ち、安定した生活を送ることが可能です。

では、具体的にはどのように対処すべきでしょうか?

うつ状態と躁状態の特徴
双極性障害のうつ状態は、うつ病の症状と同様で、倦怠感や無気力感が見られます。

単なるうつ病と見誤ることもありますが、後に躁状態が現れることで双極性障害であることが判明します。

一方、躁状態ではエネルギッシュになり、夜眠らなくても元気で疲れを感じません。多弁になり、自信過剰になるため、家族や周囲の人と口論になったり、高額な買い物をしてしまうこともあります。

躁状態のときは気分が爽快なため、自ら治療を求めることは少ないのです。

適切な治療と予防策
双極性障害の治療には、うつ状態と躁状態の両方を予防できる気分安定薬が必要です。

治療せずに放置すると、躁状態とうつ状態を繰り返し、次第にその間隔が短くなり、重症化することが知られています。自分に適した薬を使用することで重症化を防ぐことが可能です。

薬物療法は非常に重要で、処方された薬は気分の波を安定させるために効果的です。医師の指示に従い、適切に薬を服用することが大切です。

また、規則正しい生活リズムを維持することは、気分の波をコントロールする上で非常に効果的です。毎日同じ時間に起床し、食事をとり、睡眠を確保することが重要です。

これに加えて、うつ状態のときは無理をせず、躁状態のときは気分に任せてやりすぎないようにする行動指針を確立することも必要です。

日常生活の工夫で気分の波に打ち勝つ
双極性障害の気分の波に打ち勝つためには、医師による適切な診断と治療を受けることはもちろん、規則正しい生活リズム、ストレス管理、そして病気についての周囲の理解を得るなど、日常生活における工夫が必要です。

家族や周囲の助言を求め、自分の行動が気分本位になっていないか常に確認しながら、前向きな気持ちで双極性障害と向き合うことで、必ず気分の波に打ち勝つことができます。

高橋心療クリニック
院長 高橋道宏

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