アルコール依存症に陥らないために必要なこと

2024年7月15日(月)

アルコール依存症は、個人の健康、家庭生活、そして社会生活に深刻な影響を及ぼします。

依存症に陥ると、回復までに長い時間と労力が必要となるため、予防策を講じることが極めて重要です。

では、アルコール依存症を防ぐためにはどのような対策が必要なのでしょうか?

まず、アルコールが依存性物質であることをしっかりと認識し、摂取量を適度に保つことが基本です。過剰な飲酒は依存症を引き起こし、健康に深刻な悪影響を及ぼします。

厚生労働省によれば、男性は1日あたり純アルコール量20g(ビール中瓶1本程度)、女性は10g(ビール小瓶1本程度)を超えないようにすることが推奨されています。

さらに、週に数日は「休肝日」を設けることで、肝臓への負担を軽減し、依存症のリスクを減らすことができます。

また、ストレスはアルコール依存症の主要な原因の一つです。ストレスを感じたときにアルコールに頼るのではなく、運動や趣味など、他の方法でストレスを解消することが重要です。

家族や友人とのコミュニケーションを大切にし、社会的な孤立を避けることも、予防に役立ちます。支援を求めることで、アルコールに頼らずに済む環境を整えることができます。

アルコール依存症を防ぐためには、日常生活での工夫と意識が欠かせません。自分自身の健康を守るために、適度な飲酒、休肝日の設定、ストレスの健全な解消法、そして社会的なつながりを大切にすることが大切です。

これらのポイントを実践することで、アルコール依存症を予防しつつ、健全な生活を送ることができるのです。

高橋心療クリニック
院長 高橋道宏

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