不登校の原因になるうつ病について

2024年7月22日(月)

不登校は多くの家庭で深刻な問題となっており、その原因は多岐にわたります。その中でも特に注目されるのが、うつ病によるものです。

うつ病は単なる気分の落ち込みではなく、持続的な気分の低下をもたらす精神疾患であり、放置すると学業成績の低下を招くなど、大きな問題を引き起こします。では、なぜうつ病が不登校の原因になるのでしょうか。

うつ病の主な症状は、長期間にわたる抑うつ気分や興味・喜びの喪失です。これに加えて、集中力の低下、疲労感、睡眠障害、食欲の変化、自己評価の低下などが見られます。これらの症状が持続すると、学校へ行く気力や意欲が失われます。

特に多くのうつ病では、一日の中で朝の調子が最も悪く、朝起きるのがつらく、登校するエネルギーが湧きません。このようなことは、うつ病に苦しむ生徒にはよく見られる問題です。

また、学業成績の低下や対人関係の問題が生じることで、さらに学校生活が困難になります。このような悪循環が続くと、不登校へとつながるのです。

うつ病が原因で不登校になる場合、その兆候を早期に発見し、適切な対応をとることが重要です。まず、子どもとのコミュニケーションを重視しましょう。子どもの変化に敏感になり、話を聞く姿勢を持つことが大切です。

うつ病の兆候が見られた場合は、専門家の助けを借りることを躊躇しないでください。精神科医の診察を受けることで、適切な治療が始められます。また、学校にも不登校の原因がうつ病であることを伝え、理解と協力を得ましょう。

不登校の原因となるうつ病は、適切な対応を行うことで改善できます。家族や学校、精神科医が一丸となって支援することで、子どもは再び学校生活に戻ることができます。

大切なのは、早期に問題を発見し、適切な対策を講じることです。うつ病という問題を決して一人で悩まず、多くの支援を得て取り組むことが重要です。

高橋心療クリニック
院長 高橋道宏

アーカイブ

PAGE TOP