新しい年は「身体の声と対話する」ことから始めてみませんか

新しい年は「身体の声と対話する」ことから始めてみませんか

2026年1月5日(月)

年が変わると、あちこちから「今年こそは」という言葉が聞こえてきます。
新しい目標、新しい自分。

ところが診察室では、こうした言葉がかえって重く感じられている方が少なくありません。

「また何もできない一年になりそうです」
「変わらない自分が情けないです」
「人と比べてしまって、気持ちが沈みます」

こうした言葉の背景には、ひとつ共通した特徴があります。
それは、ありのままの自分より、理想の自分を優先し続けてきたという生き方です。

身体の声は、いま「どうすればよいか」を教えてくれる

不眠、動悸、息苦しさ、胃腸の不調、強い疲労感、気分の落ち込み。
これらはすべて、身体が悲鳴をあげていることを教えてくれるサインです。

身体は、いまの負担が限界を超えたとき、
言葉ではなく「症状」という形でブレーキをかけます。

「これ以上はやりすぎだ」
「いまは回復が必要だ」

これは甘えではありません。
あなたを守るための、身体からの大切なメッセージなのです。

「症状と向き合う」とはどういうことか

「症状と向き合う」とは、我慢したり、気合で乗り越えることではありません。
身体の声に耳を傾け、対話することです。

どこまで動くと疲れが残るのか。
どのくらい休めば回復するのか。
何をすると翌日に調子を崩すのか。

身体の声を聞きながら生活を調整していくことが、
回復のスタートになります。

身体の声と対話を始めると、人と比べなくなる

この視点に立つと、少しずつ変化が起こります。

「なぜできないのか」
「どうして普通にできないのか」

という“責める視点”から、

「今日はどこまで動けるだろう」
「どこで止めれば、明日が楽になるだろう」

という“調整する視点”へと変わっていきます。

他人のやり方は、自分の身体には当てはまりません。
人と比べる意味が、自然と薄れていきます。

そして、少しずつ自分らしく生きられるようになります。

新年は「自分らしく生き直す」再スタート

新しい年に必要なのは、新しい目標ではありません。
必要なのは、身体の声に耳を傾けることです。

  • 今日はどこまで動けるか
  • どこで止めれば回復してくるか
  • 何をすれば少し楽になるか

身体の声を基準に日々を整えていくと、
「自分を責める生き方」から
「自分を生かす生き方」へと、少しずつ変わっていきます。

おわりに

身体の声と対話するようになると、
「人と比べる」「自分を責める」生き方から、
「自分を生かす」生き方へと変わっていきます。

比べなくなり、焦らなくなり、
自分の人生に、少しずつ納得できるようになります。

この一年が、
身体の声と対話し、自分らしく生きる年になりますように。

高橋心療クリニック
院長 高橋道宏

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