2018年2月5日
うつ病は、ストレスにより心身が疲弊した場合、または環境の変化に追いつかず適応できない状態が続いた場合に発病しやすくなります。
治療は抗うつ薬などのお薬を使用することと休養が中心になります。お薬と休養の二つがうまくかみ合うと症状は順調に良くなっていきます。
お薬は主治医の処方通りに服用することが大切です。自己判断で増やしたり減らしたりしないようにしましょう。自分の精神状態を正しく把握しお薬を調整するのはとても難しいことだからです。
患者さんから、「どのように休んだら良いのですか?」という質問を多くいただきます。うつ病の時の休養はどのようにしたら良いのでしょうか?
休養の目的は、ストレスから離れ、心身を休ませることにあります。そして、最終的に健康な自分を回復することにあります。
職場がストレスの原因なら、休職中に職場から連絡があっただけで病状が悪化することがあります。このような方は職場にお願いし連絡は最小限にしてもらいましょう。
仕事や友人から離れ、一人静かに療養することで回復する方が多くおられます。一方で、誰とも接触がないと寂しく、孤独になる方もおられます。
休職中にどの程度周囲の人と関わりを持つべきかは、一人一人異なります。自分が最もリラックスできる距離感をみつけましょう。主治医と相談し、自分に最もふさわしい方法で休養しましょう。
院長 高橋道宏