12月2日(月)
身体の調子が悪く、病院で異常がないと言われてもなかなか納得できない。
大型台風、地震などの天災をいつも心配する。鍵・水道・ガスなどの閉め忘れを何度も確認する。家族や友人に何回も不安をぶつけてしまう。
このような方の性格は心配性です。何かと心配事が多く、悩みが深いのが特徴です。
心配性の特徴は、心配に終わりがないことです。
普通はある程度心配すると、これ以上心配しても仕方がないと思い、いったん心配事を棚上げします。
しかし、心配性では心配事を棚上げすることができず、いつも不安になり、仕事や勉強、家事などに身が入らなくなります。
また、めまい、全身の疲労、頭痛、肩こりなどの身体の症状もみられるようになります。
心配性は、細かいことが気になること、不安が強いこと、不安にとらわれていることが特徴です。
いったん気になると、不安から心配事にとらわれるようになり、とらわれからますます不安になる悪循環が生まれます。
心配事が多いと何かとストレスを抱え込みやすく、不安障害、うつ病などの心の病気に発展していきます。
心配性を乗り越えるためには、心配事があっても仕事、勉強、家事などの活動を続けることが大切です。
不安は目に見える具体的な行動を起こすと薄れていきます。不安が軽くなると、自分の持っていた不安は現実離れした過剰なものだったことに気がつきます。
このように具体的な行動と不安の本質についての気づきを繰り返す中で、不安へのとらわれから徐々に解放されていくのです。
院長 高橋道宏