2020年8月3日(月)
うつ病で休職する方が多くなりました。職場の人間関係や仕事そのもののストレスなどでうつ病になり、休職に至るのです。
このような状態は休養と服薬で回復していきますが、まだ回復が不十分なうちに復職を焦る方が多くおられます。
うつ病になる方は、勤勉な方が多く、休んでいることに罪悪感を持ちます。これが焦りの原因です。
まだ回復が不十分なうちに復職すると、残っていた症状に再び火がつき、再度休職に追い込まれてしまいます。
では、どのようなタイミングで復職すれば良いのでしょうか?
復職のタイミングは、精神的にも身体的にも十分に回復し、仕事の負荷に耐えられるようになってからです。
自宅療養している時と出勤した時とではストレスの度合いが大きく異なります。
また、休職に至った原因について理解を深め、職場環境の調整など必要な対策をとることも必要です。
再休職にならないために大切なことは、復職を焦らないことです。休職は病気の結果であり、罪悪感をもつ必要がありません。
復職はスタートであり、ゴールではありません。復職後の安定した勤務が可能となるまで復職は焦ってはいけないのです。
院長 高橋道宏