2014年11月5日 水曜日
心の病気になると、考え過ぎてしまうことが多いものです。しかも同じことばかり考えて、他のことを考えられない。「心の視野狭窄」とも言える状態に陥ります。マイナスの感情を持ち、同じことばかり考えます。考え過ぎると、頭が空回りして無駄なエネルギーばかり使ってしまい、その割には何の解決も得られず、かえって心が不安定になってしまいます。
また、自己に対して否定的なことばかり考え、自分の心を傷つけてしまい、自己評価が下がってしまいます。自己にポジティブな気持ちが持てないと、マイナスの感情ばかりが優位になり、人生に希望がなくなります。
このような状態から解き放たれるためには、どうすれば良いのでしょうか?それは、「考えないようにすること」なのです。
考え過ぎないためにはどうしたら良いでしょう?
まず、考え過ぎている自分に気づくことです。考え過ぎている自分に気づいたら、「これ以上考えても、答えはすぐに出ない。」「しばらく自分の頭に考えさせておこう」と考え、意識的に考えるのをやめるのです。意識的に考えていなくても、あなたの脳は考え続けています。そして時期が来ると、あなたの脳は結論を出してくれます。ちょうどコンピーターが情報処理して、結果を出すようなものです。問題が複雑な程、結論を出すまでには時間がかかりますが、私達の脳は無意識に考えることができるのです。
自分の脳に無意識に考えさせたら、これまで通りの日常生活をおくることです。規則正しい生活をして、やるべきことはやる。そうしているうちに、心の視野狭窄が取れていきます。気がつくと、同じことばかり考えていた状態から解き放たれていきます。考え過ぎている時は、何もしたくなくなり、自暴自棄になりやすいですが、自分の感情に振り回されず、気分本位の生活をやめ、必要な行動をすることが大切なのです。
院長 高橋道宏