マイナス思考との付き合い方

2016年4月25日 晴れ

おはようございます。院長高橋です。

うつ病になると、気分が落ち込み、心が重くなります。普段関心を持っていたことにも興味がなくなってしまいます。また、「身体がだるくなる。」「疲れやすくなる。」など身体の症状もみられます。うつ病ではこのような心と身体の症状がみられますが、心の症状として物事を悪い方にばかりに考える「マイナス思考」が特徴的です。マイナス思考はうつ病の回復を妨げます。適切な対処が必要です。

うつ病のマイナス思考で特徴的なのは、「過去の悪いところばかり思い出し後悔する」「自分を責めてしまい自責の念にかられる」自分に自信がなくなり、「あれもできない。これもできない。」と自己卑下を繰り返してしまうことです。自己卑下を繰り返すうちに罪悪感が強くなります。また「解決できないことを繰り返し考え疲弊してしまう」ことも多くあります。

うつ病のマイナス思考では、「解決できないことをひたすら考え続ける」など後ろ向きな物の考え方になります。「問題を解決するためにはどうしたら良いか?」と前向きに考える問題解決型ではないのです。マイナス思考を繰り返す負の連鎖は更に深いマイナス思考を作り出します。このような悪循環が心を苦しめ、うつを悪化させてしまいます。

マイナス思考を自覚したら、悪循環に陥らないよう、いったん考えるのを止めるようにしましょう。マイナス思考の悪循環に陥ると更にうつ病が悪化するからです。感情に振り回されず、自分にできる範囲でいつも通りの行動を心がけましょう。また、周りの人から喜んでもらえるプラスの行動を心がけましょう。マイナス思考を適切にコントロールすることが、うつ病の治療の成否を分けるのです。

院長 高橋道宏

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