気分の波との付き合い方

2016年4月18日 月曜日 曇り

おはようございます。院長高橋です。

気分は元々ある程度波があるものですが、心の病気になると気分の波が大きくなり、私たちの行動に大きな影響を与えます。気分が落ち込むと、おっくうになりやるべきことを後回しにしていまいます。気分が高揚すると、普段より多くの予定を入れてしまったり、お金をたくさん使ってしまいがちになり、気分が落ち着いた時に後悔します。気分の波が大きいと、目的のない不合理な行動を繰り返してしまいます。

気分が落ち込んで必要なことをやらないと、やらなければならない大事な課題がたまっていきます。重圧から不安になり、更に気分が落ち込む悪循環に陥ります。気分が高揚している時に多くの計画を立てると、自分のキャパシティ(処理能力)よりも多くのことを計画するものの、結局実行できずに自信を失います。結果的に他人に迷惑をかけ信頼を失うことにもなります。

気分は落ち込んだり高揚したりしながら運動変化します。ですから気分を基に行動すると、ムラのある一貫性のない行動に陥ります。このような行動を繰り返すと、更に変動しやすい気分を作り出し、心の病気を治りにくくしてしまいます。ですから気分に左右されることなく、いつも同じペースで行動するように心がけることが大切なのです。いつも同じペースで行動すれば、気分の波はだんだん少なくなっていきます。

気分がとても落ち込んでいる時は別ですが、多少落ち込んでいるだけの時はいつも通りに行動するようにしましょう。やるべき事を後回しにしてはなりません。気分が高揚した時は行動し過ぎに気をつけましょう。高揚した気分はいつまでも続かないからです。気分をコントロールし、気分本位にならない持続可能な生活を心がけましょう。いつも同じペースで行動するようにし、気分の波とうまく付き合うことが心の病気を治す秘訣です。

院長 高橋道宏

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