不安になりやすい人の行動指針

2016年7月11日 月曜日

不安になりやすい人は、「失敗したらどうしよう?」と結果を恐れる気持ちが強過ぎて、やりたいと思ったことをやらずに後悔してしまうことが少なくありません。その結果他人との交流は不足しがちで、頭の中で物を考える割には手足が動かない、行動ができないという観念的な傾向が強くなります。現実から遊離した考えばかりが先行し、生産的な行動に結びつかないのです。

やりたいことを試みることすらなく、いつもあきらめているばかりいると、心の欲求が満たされず、自己不全感からますますストレスがたまります。満たされない心のエネルギーがイライラや不眠、過食などの引き金になったりします。我慢と抑圧ばかりだと心の欲求は満たされず、心や身体の症状という不健康な方向に発展していくのです。

不安は多くの場合、本当は不安になる必要のないことに不安になっています。実体のないものを恐れ、不安になっているのです。その意味で、不安は実体がなく、オバケのようなものです。ですから、不安があってもまず行動を起こし、前進することが大切です。まずたまっている仕事、勉強、家事などを片付けましょう。すると目前の行動に集中している間は不安が少ないことに気がつくことでしょう。

不安になりやすい人は行動を徹底的にして、完全燃焼することが必要だと思います。先に述べたように、不安になりやすい人は心のエネルギーがたまり過ぎているのです。結果を恐れず、なりたい自分になることを目標に、自分の力を150%出し切ってみましょう。不安が解消するだけでなく、満たされない心が、満たされる心に変わっていきます。

院長 高橋 道宏

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