不安にならない自分をつくる

2016年7月18日 月曜日

不安になると頭の中で同じことを繰り返し考えるようになります。考えるのを止めようと思っても、どうしても考えてしまいます。「とらわれ」という状態です。同じことばかり繰り返し考えていると、不安はますます大きくなり、次第に考えることが現実離れしていきます。頭の中で仮想現実を自ら作り出し、これに怯えてしまいます。第三者からみれば不安になる必要のないことに怯えているのです。

不安になるといつも地に足がつかないような、何となくふわっとした浮遊感がいつもあり、自分の行動に自信が持てなくなります。自分の行動の結果、失敗すること、うまくいかないことばかり考えてしまい、行動することができなくなります。仕事や家事、勉強などやらなければならないことがどんどん溜まっていきます。その結果、ますます不安が大きくなるという悪循環が起きてしまいます。

不安になりにくい自分、メンタルに強い自分を作るためにはどうしたら良いでしょうか?不安に対処する方法には、大きく分けて二つの方法があります。一つの方法は、自分を不安にすることを避けることです。例えば、高いところに行くと不安になるというなら、敢えてそのような場所に行かない。高いところに行かなくても日常生活は成り立つものです。生活上必要もないことはやらないと決めてしまうことです。

もう一つの方法は、不安を乗り越える方法です。不安は逃げようとするとかえって不安が強くなるという性質があります。ですから、不安なことから逃げずに立ち向かうのです。例えば、仕事でプレゼンしなければならないなら、逃げずに自らの役割を果たすのです。不安になりそうでも、いざ行動を始めると、不安は軽減することが多いものです。このような体験を繰り返す中でメンタルに強くなっていきます。

院長 高橋道宏

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