不安への処方箋

2017年1月16日 月曜日

不安になると落ち着きがなくなり、不安にとらわれ、いつも同じことばかり考えてしまいます。注意が散漫になり、目の前のことに集中することが難しくなります。本来自分がやらなければならない仕事や家事、育児、勉強などが疎かになり、やるべきことが溜まっていきます。すると、そのことが益々自分を不安にし、更に行動が滞るという不安の悪循環に陥ります。

このような不安の悪循環を繰り返すと、動悸、息苦しさなど身体の症状もみられるようになり、不安神経症(全般性不安障害、パニック障害)へと発展していきます。不安神経症では、不安へのとらわれがとても強くなり、自力では不安から逃れられなくなってしまいます。不安から逃れられようとしてもかえって不安が強くなってしまうのです。

このような状況に陥らないためにも、不安神経症は出来るだけ発病前に予防することが望ましいです。不安神経症を予防するためには、不安にとらわれそうになった時に適切に対処し、不安の悪循環に陥らないようにすることが大切です。不安神経症を引き起こす病的な不安は、現実離れした過剰な不安で、実体のないものです。考えれば考えるほど不安が大きくなり自分を苦しめるという特徴があります。

このような病的不安に適切に対処するためには、不安について出来るだけ考えないようにすることです。たとえ不安があっても自分に与えられている課題(仕事、家事、勉強など)に積極的に取り組むようにすることです。これは簡単なことではありませんが、そのような生活態度を貫くことで、不安になった自分を支える力が強くなり、不安の悪循環を予防することができるのです。

院長 高橋道宏

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