心の病気を予防する

2017年1月23日 月曜日

心の病気になると気分が落ち込みます。意欲も乏しくなり、眠れなくなります。精神的に苦痛で、とても辛い思いをします。仕事を長期間休まなければならないこともあり、そうなれば経済的な影響は計り知れません。また、心の病気になると、ストレスに対する抵抗力が低下してしまいます。より小さなストレスで心の病気が再発してしまいます。心の病気の代償は決して小さくありませんから、心の病気は予防することがとても大切です。

心の病気を予防するためにはどうしたら良いのでしょうか?そのためには、ストレスとどう付き合っていくかが重要なポイントになります。なぜなら、心の病気の多くはストレスに原因があるからです。ストレスとの付き合い方では、一般にストレスを減らしたり、避けることが知られています。平成27年12月から職場で義務化されたストレスチェックや過重労働をより制限する動きは、ストレスを避け、心の病気を予防することに役立ちます。

一方、ストレスが全てが悪いわけではありません。私たちはストレスと向き合うことで、現状を乗り越え、成長していきます。ストレスと向き合うことでメンタルに強くなり、心の病気にかかりにくくなります。ストレスに対して抵抗力が高まり、折れない心になっていくのです。ですから、単にストレスを避けるだけでなく、ストレスと正しく向き合い、ストレスを受け入れ、成長のエネルギーに変えることも大切です。

心の病気を予防するためには、避けるべきストレスは避け、向き合うべきストレスには向き合うという臨機応変な対応が必要です。そのような対応ができるようになるためには、普段からできるだけ自分の視野を広げるようにしましよう。ストレスとうまく付き合っている人は、狭い世界にとらわれることなく、視野が広いという特徴があるからです。視野が広いと心に余裕が生まれ、向き合うべきストレスと正しく向き合うことができるようになります。

院長 高橋道宏

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