ストレスとからだの症状

2017年3月27日 月曜日

頭痛やめまい、耳鳴りなどで診察を受けても、検査上特に異常がないと言われてしまうことがあります。異常がないと言われても、症状は一向に良くなりません。いつまでも続くのでとても心配になります。このようなゲースでは、「精神的な問題では?」と疑われ、心療内科や精神科の受診を勧められます。「精神的な問題」とはどのようなことなのでしょうか?

「病は気から」と言われます。単に臆病になっているだけなのでしょうか?そうではありません。「精神的な問題」とは、ストレスに身体が反応して症状が出ていることを意味します。特に身体の病気ではなく、ストレスに対する生理的な反応いうことです。ストレスがかかり過ぎると、身体が悲鳴をあげる。特に身体の病気ではないのですから、ストレスとうまく付き合うことが治療なのです。

このようなストレス関連の症状は、不安が強い人に出やすいという特徴があります。不安が強いと、ささいな身体の変化に敏感になります。ちょっと身体の状態がいつもと違っただけで、健康上重大な問題が起きたのではないか?と不安になります。病院で異常がないと言われても、不安は簡単には無くなりません。異常がないと言われれば言われる程かえって不安になってしまうのです。

身体の症状が出るということは、ストレスに対して身体が警告反応を出しているということです。いたずらに不安にならず、ライフスタイルを見直し、ストレスを減らしましょう。健康な生活を心がけましよう。こうした症状のほとんどは医学的には軽度で、生命の維持には何の支障もないものばかりです。不安になりやすい心と上手く付き合いながら、乗り越えていきましょう。

院長 高橋道宏

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