うつ病を治す時に注意すること

2017年6月26日 月曜日

うつ病は、休養することとお薬を飲むことで、病気は自然に良くなっていきます。うつ病はストレスにより発病することが多く、心も身体もクタクタになっていますから、休養は回復を大きく後押しします。休養することなく、病気になる前と同じようなストレスに満ちた生活をしていると、お薬の効果は限られたものとなってしまいます。

では、どのように休養したら良いのでしょうか?休養の目的の一つは、病気の原因であるストレスから離れることにあります。もし仕事が病気の原因であるなら、休養中は一切仕事をしてはいけません。仕事の人間関係からもしばらく遠ざかりましょう。そして、自分が一番リラックスできるよう過ごすことが大切です。そのような生活の中で病気はゆっくりと良くなっていきます。

ある程度良くなった時に、どのように休養したら良いか迷う方がおられます。良くなってくると、休養することに罪悪感を感じ、いつまでも迷惑をかけるわけにはいかないから、早く仕事に戻らなければと焦ります。うつ病になる方は、元々勤勉な方が多く、中途半端な状態で仕事をしようと焦ります。すると、折角良くなっていたのに、病気がまた悪くなってしまいます。

うつ病を治す時は、焦らずゆっくり回復を待つようにしましょう。無理をせず、休養しながら規則正しい生活をすれば、だんだん気力と体力は回復してきます。そうしたら、回復した気力と体力の範囲で少しづつ活動を緩やかに拡大するのです。うつ病を治す時は、無理やり治すというより、焦らず心身の回復をゆっくり待つ姿勢が大切です。

院長 高橋道宏

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