2017年10月2日
1 季節の変わり目に体調を崩すことが多い
暑かった夏も終わり、最近は急に涼しくなってきました。日中はまだ暑く、朝夕は涼しいです。このような季節の変わり目に、体調を崩しておられる方が少なからず見受けられます。風邪をひく方の他、頭痛、めまい、立ちくらみ、動悸など自律神経の不調に苦しむ方も多くみられます。気分の落ち込みや不安感が強くなる方もおられます。
2 季節の変わり目に体調を崩す原因は自律神経の乱れによることが多い
なぜ季節の変わり目に体調を崩しやすいのでしょうか?以前のブログ(2017年9月11日)でも述べたように、私たちの身体は外界の変化に適応していく力があります。気温や気圧が変化しても、自律神経の働きで変化に適応することができます。季節の変わり目では自律神経の働きが乱れやすいため、体調を崩してしまうのです。
3 心の病気になると自律神経の働きが乱れ、季節の変化を受けやすい
うつ病や不安障害などの心の病気になると、自律神経の中でも、リラックスした時に働く副交感神経の働きが低下することが知られています。逆に、緊張した時に働く交感神経は活発になっています。このように自律神経のバランスがみられると、精神の症状に加え、身体の症状も多くみられるようになります。心の病気になると、自律神経の働きが乱れやすく、季節の変化についていくのが難しいのです。
4 季節の変化による体調不調はやり過ごすことが一番
季節の変化による不調は、軽度な症状で済むことがほとんどです。環境の変化に少し遅れて、自律神経の働きが追いついてくるからです。ですから、必要以上に不安にならないようにしましょう。心身の状態をコントロールしてくれる自律神経の働きは健康のバロメーターです。規則正しい日常生活と適度な運動を心がけ、自律神経が乱れにくい身体をつくっていきましょう。
院長 高橋 道宏