慢性化したうつ病への対処法

2017年9月25日 月曜日

うつ病は必ず回復する病気であるとともに、慢性化することが多い病気です。3ヶ月程度でかなり良くなる方がいる一方、1年以上治療を続けても全く治療効果が感じられない場合もあります。アメリカ精神医学会の診断基準では、2年以上うつ状態が続いているものを慢性うつ病としています。慢性化する程、生活にもたらすマイナス面が大きくなり、より深刻な状況に直面します。

うつ病が慢性化してしまう原因は様々です。一つは薬が合っていない場合です。どんな薬でも万人に効果があるわけではありません。自分に合わない薬では効果は見込めません。自分にマッチする薬で治療を受けることが大切です。また、ストレスが長期間続いていて、治療の妨げになっている場合も多くあります。このような場合は、職場、学校、家庭などの環境調整で症状が改善していきます。

うつ病が慢性化する原因として、うつ病になる方の性格が関係している場合があります。たとえば、症状が少し良くなると、一日も早く仕事に復帰しようと焦る方は再発しやすく、うつ病は慢性化していきます。職場でうつになる人は元来きまじめで仕事熱心な人が多いのですが、そのような性格傾向の方が復帰を焦りやすいのです。このような場合は心構えや行動を変えていくことが重要になります。

このようにうつ病の慢性化にはいくつかの原因が考えられます。回復を遅らせている原因をはっきりさせ、適切に対処すれば、うつ病は必ず回復していきます。うつ病が慢性化しているからといって、もう良くならないということは決してありません。うつ病が慢性化している場合は、その原因と対処法について主治医と良く相談し、回復への第一歩を踏み出しましょう。

院長  高橋道宏

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