心の病気と睡眠

2017年9月18日 月曜日

1 心の病気になると眠れなくなることが多い

うつ病や不安神経症など心の病気になると、眠れなくなることが多くなります。うつ病の90%以上の方が不眠になると言われています。心の病気でみられる不眠は、病気が良くなるにつれて改善していきます。ですから、眠れなくなってもあわてる必要はありません。心の病気になり、多少眠りにくくなっても、あまり心配はいらないのです。

2 眠れないままでは心の病気は治りにくい

一方、毎日のように睡眠が断続的で深く眠れない、睡眠時間がいつもより2時間以上も少なくなるような場合は、身体がだるくなったり、疲れやすくなります。このような状態では心の病気は治りにくく、必要に応じて睡眠薬を服用します。睡眠薬への依存を心配される方もおられますが、処方通り適切に使用すれば依存の心配はありません。

3 眠れないと不安になり、睡眠薬を多く服用しまうことがある

心の病気があると、眠れない夜を過ごすうちに、眠れないこと対してとても不安になります。眠れないと、明日も眠れないのではないか?と心配になります。その結果、薬に頼り過ぎてしまい、自分でも気づかないうちに、処方されたよりも多くの睡眠薬を服用してしまうことがあります。

4 睡眠薬の飲み方は自己判断で変更しない

どのお薬にも当てはまることですが、睡眠薬は多く飲めば飲む程効果があるとわけではありません。薬には適量を超えて服用しても、効果は頭打ちで、それ以上服用すると副作用が出てしまいます。ですから、自己判断で処方量以上の睡眠薬を服用しないように気をつけましょう。

院長 高橋道宏

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