うつ病と休養

2017年12月11日 月曜日

うつ病では休養がとても大切です。薬を飲むよりも大切かもしれません。なぜなら、うつ病はストレスにより心身が疲労して起きることが多く、休養して疲労を取ることが必須だからです。いくら良いお薬を飲んでも、休養して心身の疲労をとらなければ、症状はなかなか回復しません。ですから、お薬の効きを良くするためにも休養が必要なのです。

では、具体的にどのように休養したら良いのでしょう?休養で大切なのは、まずうつ病の原因となったストレスから離れることです。もし仕事がストレスになっているなら、自宅に仕事を持ち帰らないようにしましょう。今はネットにつながったパソコンと携帯があれば、自宅にいてもほぼ社内環境と同じ条件で仕事ができます。大変便利な反面、仕事のストレスが長引きやすい環境です。

また、休養中は規則正しい生活が大切です。うつ病のため仕事に行けなくなり、休職することがあります。うつ病では、日内変動といって朝調子が悪く、夜になると割と元気になるサイクルを毎日繰り返すことが知られています。休職し自宅療養していると、つらくてなかなか朝起きられない時がありますが、出来るだけ朝は普通の時間に起きるようにしましょう。

休養の目的は、単に憂鬱な気分から回復することだけではありません。心身ともに病前の活力を回復し、これまで通りの日常生活を取り戻すことにあります。うつ病になる方は元々勤勉な方が多く、休養が苦手です。休養していると、早く元通りの生活をしようとあせる方が少なくありません。あせらず 休養し、活力を回復しましょう。

院長 高橋道宏

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