2018年3月19日 月曜日
心の病気になると、愚痴を言うことが多くなります。気分や行動が思い通りにならず、働きたくても働けない、勉強したくても勉強できない、家事や子育てをしっかりとやりたくてもできない辛さを味わいます。
また、周囲の人に病気を理解してもらえない場合があり、その本当の辛さは本人にしかわかりません。愚痴の一つも言いたくなるというものです。
愚痴を言って病気が治るのなら、それもある程度は仕方がないでしょう。しかし、愚痴は否定的エネルギーが強烈で、愚痴を言っても気分がスッキリするわけではありません。かえって愚痴を言った自分が嫌になります。
愚痴を言うと、益々愚痴を言いたくなるという悪循環に陥ってしまいます。すると否定的なエネルギーが溜まってしまい、そのことが病気が治るのを遅くしてしまいます。
心の病気になって辛くても、愚痴を言うのはやめましょう。辛くて多少愚痴を言うのは仕方ありませんが、愚痴を言い過ぎると否定的なエネルギーが自分自身を益々否定的にしてしまいます。
愚痴を言ううちに、それがクセになります。愚痴を言い続けても、何ら現実の問題が解決するわけではありません。愚痴を出来るだけ言わないようにしたいものです。
愚痴はマイナス思考の現れです。マイナス思考とは、物事のマイナス面ばかりが目につき、プラスの部分が見えにくくなっている考え方です。
心の病気に対して適切な治療を受けることでマイナス思考を解消すると、愚痴を言うことが少なくなります。同時に、自分自身も愚痴を言うのをやめるよう努力することが求められます。
院長 高橋道宏