うつ病休職中に気をつけたいこと

2018年5月28日 月曜日

うつ病で休職する方が増えています。ビジネスパーソンは相当なストレスにさらされており、一定規模の会社になると、心の病気で休職しておられる方が必ずおられます。

最近では、会社の人事部もそのような方にどのように対応すべきか理解を深めておられ、主治医、産業医と協力しつつ、適切に対応されています。うつ病であることを職場で言いにくかった頃と比べると、隔世の感があります。

休職中の方の治療にあたり気になるのは、休職している方が、自分は会社をサボっているのではないか?と錯覚することです。そのような錯覚は、自分を責める気持ちを起こし、うつ病を治りにくいものとしてしまいます。

うつ病になる方は、元々勤勉で責任感の強い方が多いため、人一倍このような気持ちを持ちやすいのだと思います。

休職している方に思い出していただきたいのは、休職は主治医の診断により行っているということです。休職を自分で決めたわけではありません。仕事を休みたいから休んでいるのではなく、仕事をしたくても出勤できないのです。

ですから仕事をサボってあるのではありません。この点をもう一度思い起こすことで、自虐的な気持ちから解放されるかも知れません。

休職中によく見られるのが、健康な人と自分を比べることです。皆今日も会社に行くのに、自分は休んでいて良いだろうか?などと考え自分を責めてしまいます。

そのように考えるのではなく、自分もきっと健康になれる。必ず復職できると信じましょう。心の病気を治すために大切なのは、他人と比べるのをやめ、病気は必ず克服できると信じることです。

院長 高橋道宏

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