健康と病気との線引きは?

2018年9月10日  月曜日

心の病気は、どこからが病気でどこからが病気でないのか、わかりにくいと言う声を良く聞きます。確かに心の病気は目に見えないのものですから、どこからが病気でどこからがそうでないのかはっきりさせることが難しいところがあります。

本当は病気ではなく甘えているのでは?と誤解されることもあります。性格や本人の資質によるものなのか、それとも病気によるものなのかの判断が難しいのです。

病気によるものか、そうでないのかがわからないと、どう対処して良いかわからなくなります。心の病気によるものと、そうでないものとでは、問題に対する対処方法が異なるのです。

心の病気によるものなら治療的対応が必要になります。上手く行動できないことに対して、叱責することは問題解決になりません。一方、病気でないのなら、社会の常識に従って対処することになります。

病気によるものなのか、そうではないのかを見分ける方法はいくつかあります。一つの方法は、病気になる前の性格がどうだったかを思い出すことです。病気になってからの行動が以前と大きく異なる場合は、今みられる行動は病気によって引き起こされたものだと理解することができます。

病気によるものなら、病気が治ると行動も改まるのです。一方、病気になる前からもともとあった行動パターンはご本人の元々の性格、資質であると考えられます。このように考えていくと、どこからが病気でどこからが病気でないのかの線引きをある程度理解することができます。もし病気によって引き起こされたものであるのなら、治療により改善します。

何らかの行動上の問題がある時、安易に性格の問題と片付けず、病気によるものではないかと考えてみましょう。もし病気によるものなら、治療により解決していくのですから。

院長  高橋道宏

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